徹底解説!「ウィンドサーフィン」ってどんなスポーツ?

ウィンドサーフィンとは、水面のボードを風の力で進ませるセーリングの一種です。並の力で進むサーフィンと違い、ウィンドサーフィンでは、風の力でボードを進ませます。そのため、湖・河川・河口・海など、比較的広い水面と風さえあれば、どこでもウィンドサーフィンをすることが可能なのです。

さて、ここでウィンドサーフィンの歴史を少しご紹介します。ポリネシアの人々はセイルのついたボードを数百年にわたって利用していましたが、今あるウィンドサーフィンボードのデザインが登場したのは1960年代のことでした。

ウィンドサーフィンを代表する人物は「サーフィンの赤毛のいとこ(surfing’s ginger haired cousin)」として知られるロビー・ナッシュです。1980年代、ウィンドサーフィンは、ヨーロッパの家庭の3軒のうち1軒がボードを所有するほどの人気を誇っていました。

サーフィンと似ているところもありますが、より近いのはセーリングです。実際、ウィンドサーファーは自分たちのことをセーラーと呼び、その競技ルールはセーリング競技とよく似ています。また、ウィンドサーフィンと一概にいっても、「ビッグウェーブ」「フリースタイル」「スラローム」「コースレーシング」など、異なる種目にも分けることができます。

スノーボードやスケートなど他のアクションスポーツと比べると、ウィンドサーフィンの習得には時間がかかります。基礎を学ぶ段階においては、大きめのボードに比較的小さいセイルを取り付けて始め、経験を積み技術が向上するにつれ、ボードを小さくしていきます。セイルの大きさは天候に左右されます。

雪上やコンクリートなど硬い地面上で行う競技と比べ、怪我のリスクが少ないため何歳になっても楽しめ高いレベルも維持できる、ということがウィンドサーフィンの魅力の一つです。ウィンドサーファーの多くは定年退職するほどの年齢になっても帆走を続けます。

ウィンドサーフィンをするために必要な道具

ウィンドサーフィンを始めるにあたって最も重要なのは、正しいウィンドサーフィン用ボードの選び方です。ウィンドサーフィンをこれから始めるという方は、すぐに水中に落ちず、水上の平衡感覚を磨ける浮力の大きい丈夫な大型ボードが望ましいでしょう。

ボードのほかには、セイルが必要になります。セイルは、水から引っ張り出さなければ進めないため、小さいセイルが初心者向けです。大きなセイルはその分重く、操作が難しくなります。まずは基礎を身につけてから、徐々により大きなセイルに挑戦していくようにしましょう。

筆者個人的には、ウィンドサーフィン用ボードとセイルを購入する前に、何度かレッスンを受けて上達しておくことをおすすめします。というのも、購入自体がとても大きな投資となりますので、初心者の段階でしか使えない道具を買うことは避けたいからです。

一方、定期的にウィンドサーフィンをするという方であれば、ご自身のウェットスーツを手に入れましょう。レンタルのウェットスーツは便利ですが、ご自身のものを持っているとやはり良いもので、それほど高価なものでもありません。ウォータースポーツ全般を楽しまれる方であれば尚更、サーフィンやセーリング以外でも利用する場面がきっと訪れることでしょうからね!